あたしが彼、三沢憐(みさわれん)君を好きになったのは夏休みのことだった。 彼はイケメンと無愛想で有名だったから、存在を知ってはいた。 でも、どんな人かなんて知らなかったし、あたしは面食いではないので興味も持ってなかったの。 だけどあの日。 たまたまおばあちゃんの家にいく用事でバスに乗ったあたし。 そこに三沢君がいた。