あなたの笑顔と好きが欲しい





はじめて名前で呼んでもらったことにすら気づかなかった。


ただただ、硬直。



そしてあたしは無意識に…



「あたしって憐君にとって何?…彼女じゃ、ないの?」


そう、言ってしまっていた。


それを聞いた周りがザワつく。


そりゃあそうだろう。


あの無愛想で有名な憐君が、


告白をことごとく断る憐このが、


彼女のことで揉めてるんだから。



あ、憐君が彼女って思ってるかは、…わかんない、けど。