「セーフっ」 「間に合ってよかったぁ」 二人が教室に着くと同時にチャイムが鳴った。 「おはようご両人」 「相変わらず小さくて仲良いね」 席に着くなり二人の周りには、色めき立ったクラスメートたちが群がり始めた。 「小さいは余計だろ」 「仲良いのは否定しないのか?」 「仲悪いとは思ってねぇからな」 ヒューッと教室中が二人を冷やかす。 澄香はその言葉に驚いたが 心が温かくなるのを感じた。