☆ダブル☆ラブ☆ゲーム

「相変わらずだね、アオイは」



「どうせまたすぐフラれるんじゃん??」



「いや、でも結構今回かなりラブラブみたいだよ?」



話を聞いていたミウ達が雑誌の話題からアオイの話題に変えた。



「つかよく柚月にリュウキ先輩の事言えんね?」



ちょっとイラだったようにクミが髪をいじりながら言う。



「別にいいよ。気にしてないし」



とか言って嘘だけど。



「自分が別れた相手の話されると怒るクセにね?」



「そうそう!マジありえない」



みんなが口々にアオイの事を話していると



チャイムが鳴って中断になった。



「もう昼休み終わり?」



「次生物だっけ?ダル」



「じゃあまた後でね」



ガタンと席を立ってみんなはそれぞれ元の席へと移動していった。



みんながいなくなると頭に浮かんできたのが一人の男の顔。



あーあ



せっかく最近忘れかけてきたのに。



去年の冬にヒドいフラれ方をした事を思い出す。






男なんてくだらない



くだらないよ・・・。