☆ダブル☆ラブ☆ゲーム

プルル・・・プルル・・・



と、単調な電子音が耳に響く。



何コールかした後にその音がプツリと切れて通話状態になった。



「もしもし!」



ちょっと焦ってるような愛斗の声が代わりに耳に響いた。



「もしもし?今どこぉ?」



電話の向こうでは車の排気音とかが聞こえる。



もう向かって来てるのかな?



ちょっと息も切れてる感じがする。



「今歩いて向かってる所!何も買わないで行っていいのかな!?」



意外にも愛斗はもう近くまで来ていた。



安心したところでもっと早く来てもらえるよう私は言う。



「うん、大丈夫!さっきうちら大量買いしてきたから」



「はは、大量買い!りょーかい。もう少し待っててくれる?」



「おっけ!じゃ、気をつけてね」



ピっと通話を切るとみんながこっちを見て私の言葉を待っていた。



「愛斗今歩いて家向かってるって!もうすぐだよ」



私の言葉にもちろんマイミが一番喜んだ。