☆ダブル☆ラブ☆ゲーム

「何そんな所で突っ立ってんの?」



家の前で談笑している私達の前にいつの間にか太陽くんが立っていた。



「あぁ、気づかなかった。もう入っていいの?」



真哉の言葉にコクリと頷く太陽くん。



なんかものすごく、目が合ってるけど・・・やっぱ今日の服装変!?二人に比べて地味!?



そう思ってたけど、みんなが太陽君につられて部屋の方へ歩いて行ってると



真哉が急に耳打ちしてきた。



「今日学校でお前が立ち去った後、太陽がお前の事めちゃめちゃ美人って言ってたぞ!」



え!?



なんでそれを今言う!?



太陽くんが私の事をそう言ってくれたって事実よりも



これからみんなで楽しく飲もうっていうこのタイミングでなんでそんな気まずくなるような事を言うの!?って思った。



私だけは緊張する事もなく、何の気兼ねなく飲めると思ったのに。



別に太陽くんが好きとかじゃないけど、そんな事言われたら少なからず意識しちゃうじゃない。



私は真哉を軽く睨む。



「なんでそんな顔すんだよ。ワケわかんね」



きっとテレるか喜ぶと思ったのだろう。



予想外な私の反応に戸惑っている。



ふん。真哉のバカ!