【どういたしまして】という代わりに愛斗は再び優しい笑顔を向けてくれた。



私は幸せ者だなぁ。



こうして慰めてくれる愛斗もいるし


ちゃんとかばってくれる真哉もいる。



唐突な出会いだったけど



今心から出会えてよかったと思ってるよ。



ありがとう愛斗



本当にありがとう



遠くから歓声が聞こえる中



じんわりと温かい空気が漂っている階段に



しばらく私達は座っていた。