「よし!じゃあ決まりなっ!」



私の返事が分かるとさっきまでの切なげな表情はどこに行ったのか、パァッと明るい笑顔を見せてきた。



まったく・・・やられたって感じ。



でもこのイタズラっ子みたいな屈託の無い笑顔を見たらついつい許したくなっちゃう。



ズルイなぁ・・・真哉。



私がどんなに振り回されてるか知らないでしょ?



真哉の一挙一動に戸惑ってるんだよ。



もう・・・どうしてくれるの。



真哉と約束を交わすと疲れきった人達で溢れている電車に乗り込んだ。