「座ろっか」
「うん」
自動販売機横のベンチに二人で腰をかける。
ここからテニスコートが丸見えで激しくボールを打ち合う生徒がよく見える。
「愛斗はなんでテニス部に入ったの?」
ストローをパックに差し込みながら無難な質問をしてみる。
「小学校の時に家族旅行でウィンブルドン行ったんだ。その時にプロテニスプレイヤーの試合生で見たんだよ」
「へぇ~!」
「その試合を見たら幼心に衝撃を受けてね。素早い動き、低いボールを力強く打ち合う選手たち。その全てに魅了されて俺はテニスを始めたんだ」
「まさかそんなグローバルな答えが返ってくると思わなかったからビックリなんだけど」
ただ「なんとなく」程度の答えかと思ってたのに。
愛斗ってスゴイなぁ。
私なんか小学校の時好きな男子がどーのこーのって話しか興味なかった気がする・・・。
「ずっとテニス続けるの?」
「うーん。プロになりたいとかは思わないけど、この先ずっとテニスを続けていてたらいいなぁと思うよ。ここの高校を決めた理由も有名なテニスコーチが率いるテニス部があるって知ったからだし」
マジか。
本当にスゴイ!
私は制服が可愛いからとか
とにかく行けるレベルの高校ならどこでもって感じだったよ。
見た目もだけど中身もしっかりしてるんだね。
「なんで真哉と友達なのが本当に不思議で仕方ないんだけど」
「え?何?急に」
驚いてみせた後クスクスと笑った。
「だって愛斗真面目じゃん!真哉とは大違いだし」
ストローをガシガシ噛みながら納得行かない声を出す。
「真哉とは高1の時出席番号が前後でいろいろ話す機会があって仲良くなったんだよ。確かに性格はちがうけど、だからこそ合う部分があるんじゃないかなぁ?」
「そうかなぁ?そんなもんかなぁ?」
「柚月の友達は性格似てる?」
「うん。やっぱどこかしら共通点は多いよね」
私の場合、真逆の性格の子を見たら「絶対この子とは友達になれない」って壁作っちゃうもんなぁ。
愛斗の女版が居たら絶対無理だもん。
男はそんな事ないのかなぁ。
「うん」
自動販売機横のベンチに二人で腰をかける。
ここからテニスコートが丸見えで激しくボールを打ち合う生徒がよく見える。
「愛斗はなんでテニス部に入ったの?」
ストローをパックに差し込みながら無難な質問をしてみる。
「小学校の時に家族旅行でウィンブルドン行ったんだ。その時にプロテニスプレイヤーの試合生で見たんだよ」
「へぇ~!」
「その試合を見たら幼心に衝撃を受けてね。素早い動き、低いボールを力強く打ち合う選手たち。その全てに魅了されて俺はテニスを始めたんだ」
「まさかそんなグローバルな答えが返ってくると思わなかったからビックリなんだけど」
ただ「なんとなく」程度の答えかと思ってたのに。
愛斗ってスゴイなぁ。
私なんか小学校の時好きな男子がどーのこーのって話しか興味なかった気がする・・・。
「ずっとテニス続けるの?」
「うーん。プロになりたいとかは思わないけど、この先ずっとテニスを続けていてたらいいなぁと思うよ。ここの高校を決めた理由も有名なテニスコーチが率いるテニス部があるって知ったからだし」
マジか。
本当にスゴイ!
私は制服が可愛いからとか
とにかく行けるレベルの高校ならどこでもって感じだったよ。
見た目もだけど中身もしっかりしてるんだね。
「なんで真哉と友達なのが本当に不思議で仕方ないんだけど」
「え?何?急に」
驚いてみせた後クスクスと笑った。
「だって愛斗真面目じゃん!真哉とは大違いだし」
ストローをガシガシ噛みながら納得行かない声を出す。
「真哉とは高1の時出席番号が前後でいろいろ話す機会があって仲良くなったんだよ。確かに性格はちがうけど、だからこそ合う部分があるんじゃないかなぁ?」
「そうかなぁ?そんなもんかなぁ?」
「柚月の友達は性格似てる?」
「うん。やっぱどこかしら共通点は多いよね」
私の場合、真逆の性格の子を見たら「絶対この子とは友達になれない」って壁作っちゃうもんなぁ。
愛斗の女版が居たら絶対無理だもん。
男はそんな事ないのかなぁ。
