「柚月ヤバイんじゃないの?どうするの?」



ミウが本人のいない机を見つめながら困ったように聞いて来た。



お弁当の時間、いつもなら四人でくだらない話をしながら食べているのに



クミだけがいない。



「かなり怒ってたよね。電話来てビックリしたよ」



マイミがお弁当を突きながら便乗する。



昨日クミがミウとマイミに電話で愚痴ったみたい。



二人は私の話もちゃんと聞いてくれて、気持ち分かってくれた。



二人までもが私の話を聞かずにクミの味方に付いたらどうしようもなかったから助かった。



「てか思ったんだけど、やっぱ須堂くんに話した方がいいんじゃない?」



ミウがコソっと小さな声で話す。



近くで男子とバカ笑いしてる真哉に聞かれないよう配慮したみたい。



「私もそう思う」



マイミがまたまたミウに賛同する。



真哉に話す。



それだけは避けたいと思っていた。



真哉の事だからきっと責任感じてクミに話すと思う。



真哉の話ならちゃんと聞いてくれそうな気もするけど



それじゃあ逆効果なんじゃないかなあ?