次の日クミは学校に来なかった。



あれから謝罪のメールも出したけど返信無し。



代わりに真哉と愛斗から愛のメールが届いたけど、正直それどころじゃなかった。



本当は嬉しいはずなのに私の心はピクリとも動かなかった。



思いがけない真哉からの告白。



悩み抜いて決断したのにも関わらず愛斗を選び切れなかった自分。



ただでさえ困惑する問題なのにクミを傷つけてしまった事が何よりも気掛かりだ。



友達と男関係の事でもつれるのが何よりも嫌いだった。



そうならないように今まで配慮してきたつもりだった。



なのに結局こんな事になってしまった。



人生で一番最悪の状況かもしれない。



真哉に本気だったクミ。



応援してくれていたクミ。



自分の好きな人が友達を好きだった。



しかも二人はキス済みだった。



そりゃあ傷付くよね。



怒るよね。



立ち直れないよね。



クミの気持ちを考えると心がチクリと痛むよ。



でも私がどんなに謝っても言い訳しても聞きたくないよね。



顔さえ見たくないよね。



私はどうする事もできないのかな。