☆ダブル☆ラブ☆ゲーム

「じゃあ帰ろうか?」



愛斗の言葉にハッとする。



クミ!



私ったら最低!



二人の愛の言葉にクラクラしてクミの事を忘れてた!



まだ・・・待っててくれてたりしないよね?



「ゴメン!愛斗!用事思い出したから先に帰ってて!」



そう言い捨てると勢い良く教室へと走って行った。



クミ・・・怒ってるよね?



あんな事聞いたんだもんね。



許してくれないよね?



階段を一気に駆け上り、教室へと飛び込んだ。



「・・・・いない」



人気が全く無い教室には夕日がキレイに差し込んでいる。



息切れしながら窓際へと歩く。



はぁはぁと息が荒いまま慌てて携帯を取り出してクミへと電話をかける。



『プルルル・・・・プルルルル・・・・』



コール音を聞きながら心臓がバクバク音を立て始める。



そのうちコール音が途切れて通話状態になった。



「もしもしっ!?」



『・・・・・』



通話状態になったものの何も聞こえてこない。



かすかに後ろから雑音が聞こえてる辺り確かにクミが電話を取っているはず。



「クミ!?ごめん・・・私っ」



『最低』



ドクンっ・・・!



クミの低く冷たい言葉が耳に届く。



その声があまりにも恐ろしくて手が震え出す。



「クミ・・・?違うの・・・」



私は震える声で必死に言葉を伝えようとする。



だけどうまく言葉が出て来ない。



なんて言ったらいいか…



なんて言えるのか・・・



混乱していると更にクミの冷たい声が返ってきた。



『今まで私の事バカにしてたの?』



「ちがっ・・・!」



『何が違うの?須堂くんとキスしておいてよく今まで黙ってられたよね!』



クミが声を荒げる。



それだけで体がビクっと震え上がる。



気の強いクミ。



これだけで済まない事は分かった。