☆ダブル☆ラブ☆ゲーム

「・・・・分かった。待つよ。柚月が選んでくれる時まで」



「俺も。待つ。今の言葉だけでも十分嬉しいし」



優柔不断な私に対して二人は優しく声をかけてくれた。



「愛斗、もう遠慮しねーからなっ!覚悟しとけよ~」



真哉がいつもの明るさに戻った。



真哉なりの気遣いだね。



重かった空気がそれだけでパッと明るくなった気がする。



「こっちこそ。譲る気なんかないからな」



愛斗も空気が変わった事を察したのか笑いながらそう言った。



「おう!負けねーし!柚月!お前ぜってぇ俺に夢中にさせてやるからなっ!」



そう言うと強く背中を叩いてきた。



「痛っ!今のでキライになったし!」



真哉のおかげでいつもの私に戻れた。



こういう明るさが真哉のいい所だと本当に思う。



このまま気まずさを残さないように



私と愛斗が暗い思いをしないように



きっとわざと場の雰囲気を変えてくれたんだね。



ありがとう。



「じゃあ俺は行くわー。またな」



ある程度和やかになった所で真哉は私達に背中を向けて手を降った。



それが何を意味しているかすぐに分かった。



もう少しで付き合うはずだった私達をわざと二人きりにしてくれたんだよね。



ちゃんと話ができるように。



それが真哉なりの償いなんだね。



違うかもしれないけど、私はそう汲み取って愛斗の方にまっすぐ体を向けた。