☆ダブル☆ラブ☆ゲーム

着いた場所は先輩とよく会っていた屋上階段。



人の声は遠くにするものの、もちろん人気は無い。



それを知ってたからここでよく先輩とイチャイチャしてた。



二人にとっては思い出の階段。



でも今はそんな思い出に浸ってる余裕はない。



先輩はピタリと足を止めると階段に腰かけた。



「柚月も座れ」



そう言うと強引に腕を引っ張って私を座らせた。



いつもこんな風に先輩に振り回されてたな。



当時はこんな強引な所が好きでもあった。



「久しぶりだなーここ」



先輩は懐かしむようにそう言った。



「そ、そうですね」



上ずった声で返事を返した。



「なんだよその他人行儀な感じ!」



先輩は笑うとまた私の肩に腕を回してきた。



なんだろう・・・この慣れ慣れしさは。



先輩は数ヶ月前に私をヒドいフリ方したよね?



まず謝るべきじゃないの?



イラッとした私は先輩の腕を肩からおろした。



「何の用です?」



このまま先輩のペースに持って行かれないようにハッキリとそう聞いた。



「冷たいなー。まぁあんな事あったから当然か」



そう言って微かに笑う先輩。