☆ダブル☆ラブ☆ゲーム

「ゴメン柚月。ただこうしたくてこんな所に連れて来たんだ」



私を抱きしめたまま低く切ない声でそう囁く愛斗。



え?



抱きしめる為?



襲う為ではなくて?



・・・そうだよね。



よく考えてみれば愛斗がイキナリ襲って来るはずがないもんね。



ホッとした気持ちと同時にただそれだけの為に二人きりになろうとした愛斗の気持ちが嬉しくなった。



「最近常に四人でいるから花火大会以来二人きりになる事なかったからね」



体を離すと恥ずかしそうに私の目を見た。



確かに最近学校でも休日でも四人で常に会っていた。



愛斗から「二人で会おう」とも言われず、遊ぶならこの四人という意識が自然と定着しちゃってた。



私はそれで全然構わなかったし、意識なんてしてなかったけど



愛斗は違ってたんだね。



二人きりになれる機会を伺ってたんだね。



本当になんて純粋なんだろう。



好きだからってガツガツ責めてくる訳でもなく、自分の気持ちを押し付けてくる訳でもなく



私の気持ちを考慮してずっと待っててくれてたんだね。



でもこうして自分の気持ちが溢れて来た時はちゃんとぶつかって来てくれる。



ああ・・・私はこの人に愛されてなんて幸せなんだろう。



そんな風にまっすぐ見つめられたら答えずにはいられなくなる。



体の芯がうずめくような感覚に襲われる。



もっと抱きしめて欲しい。



ちゃんと答えてあげたい。







――――そう思った時…