「そう・・・かも・・・」



「ねっ!?ちゃんと好きになり始めてる証拠だよ!いい事じゃん。そんな難しく考えちゃダメ!もう前見て桜井くんだけを見てればいい話なんだから!」



残り少なくなったアイスをスプーンでかき集めながらそう言ってくれた。



「うん。分かった」



クミの言う通りかもしれない。



臆病になり過ぎててもよくないよね?



これからは愛斗を好きになる努力をすればいいんだよね?



そしたらきっとこの道から抜け出せるよね?



手を引っ張って一緒に歩いてくれる相手は愛斗なんだよね?



もし万が一傷つく事が待ってたとしても



私・・・・



愛斗にだったら傷付けられてもいいかもしれない。



ううん。



逆に傷つけるような事は絶対にしたくないから、ここはやっぱりもうちょっと真剣に考えた方がいいかもしれない。



慎重に・・・でも前向きに・・・・。



「ありがとうクミ。話してよかった」



「こっちこそ聞いてくれてありがと!お互い付き合えたらWデートしようねっ!」



うん、と私も笑みで返す。



それからしばらく私達は恋の話に花を咲かせていつまでもお店に居座った。