蝉の声がまだちらほら聞こえる中、私は影を作って駅まで歩く。



駅には新学期を待ち構えていたような生徒と、夏休みが抜けきっていないような生徒で溢れていた。



挨拶をしたり、夏休みの話題をしたり、ダルイだの暑いだの様々な話し声がホームいっぱいに広がっている。



私の心境は新学期への期待と不安どうのこうのよりも



この新学期がどうなるかを考えていた。



今日からまた毎日みんなと顔を合わせる。



それがとても気が重い。



それになんかよく分からないけど、今学期に何か変化が起きそうな予感がする。



ホント



よく分からないけど。