☆ダブル☆ラブ☆ゲーム

「....柚月.....俺じゃ....先輩の代わりになれないかな？」



「え....？？」



私が俯いていると愛斗が真剣な顔でそう確かに言って来た。



「俺じゃ先輩に並ぶ事も抜く事もできない男だけど柚月を思う気持ちだけは誰にも負けない自信があるんだ」



「あ.......」



私はかすかに声を漏らし、恥ずかしさのあまりまた俯いてしまった。



「ちゃんと俺を見て？」



そんな私の顔を軽く手で持ち上げ、愛斗の方へと視線を向けさせた。



こんな風に胸がドキドキと高鳴ってるのはさっき激しく打ちあがった花火を見たせいだろうか。



それとも暗闇を映し出すほのかな月明かりのせいだろうか。



蒸し暑い夏の温度のせいだろうか。



必死に自分の胸の高鳴りを静めさせようとさせたけど、愛斗は更に動揺させる事を言って来た。