「はよ~っ!ゆづ」



教室に入ると朝から爽やかな笑顔を見せる真哉。



あの日から毎日のように話してる。



私の体は後ろを向く為に常に右にねじってる状態。



先生に怒られる事にも慣れちゃった。



「おはよ~。今日もダルいね~。つか早くない?」



「ゆづより早く来るのが俺のマイブームなの」



「たった一日じゃマイブームって言わないよ」



冷静な言葉を放って自分の席にカバンを置く。



このジメったい机も嫌い。



だって湿気でベトベトするんだもん。



梅雨明けは一体いつからなの?



「今日もゆるふわカールキマってるよっ!」



真哉が嫌味を言って来たから横目でジロリと睨んでやった。



「別に午後巻き直すからいいしっ」



「あ、今日昼飯一緒に食わねぇ?」



は!?



急に何を言うんだこの男は。



「なんであんたと」



「紹介したいダチがいるんだよ」



「誰それ?つか紹介すんのにわざわざなんで一緒に食べなきゃなんないの?」



「うるせぇ~な~。いいから決まり!なっ?」



「ちょっ…」



「朝のHR始めるぞー」



ちょうど担任が教室に入って来たからこの話しは一時中断となってしまった。