☆ダブル☆ラブ☆ゲーム

そのまま口数少なく私の家までの帰路を二人で歩いた。



夏の夜とはいえジメジメとした空気が二人の手のひらに湿り気を帯びさせた。



私はその事が気になって仕方なかったけど、愛斗が涼しい顔をしてそのままにしておくから手を離す事ができなかった。



「・・・着いた。ここなの、ウチ」



家の門の前に来て分かりやすく指をさして教える。



まだ家族が起きてるみたいで家の中はまだ煌々と明かりが付いていた。



「ここが柚月の家かぁ。覚えたよ」



そう言ってニッコリ微笑む愛斗はいつもの笑顔だった。



さっきまではなんだか近寄りがたい感じがしていたからほっと安心した。



「わざわざ送ってくれてありがとう」



「いや、無理矢理送ってごめんね」



愛斗の言葉に静かに首を横に振る。



つながれたままの手が気になったけど、愛斗から離すタイミングを待つ事にした。



静寂な住宅街に静寂な時間が流れる。



家に入ろうと思えばいつでも入れるのに



なんだか心残りがして別れを切り出せない。



愛斗・・・何か言ってくれないかな?



送ってくれた理由は?



まだ帰してくれない理由は?



黙って地面を見てる愛斗理解できなくてどうしていいか分からなくなる。