海に行く当日。



前もって天気予報は見ていたけど



予報通り文句なしの晴天だった。



じりじりと暑くて眩しい太陽が容赦なく降り注ぐ。



まさに海水浴日和。



あまりの暑さに今すぐ海に飛び込みたくなる。



暑さに溶けてしまいそうな体を引きずりなんとか待ち合わせの駅にたどり着いた。



えっと・・・改札にいるって言ってたけど・・・



「おーい!ゆづ!こっちこっち!」



改札を出てキョロキョロしている私に大きな声で話しかけたのは真哉。



「真哉!?うわ~っめっちゃ黒いじゃん!!!」



久々に見た真哉はもともと色黒だったのに更に黒くなっていて



ヒゲもかなり伸びててすごいワイルドになっている。



ダボっとしたTシャツとジーンズを着ていてなんだか真哉らしいけど異国の人みたいだ。



「そうか?毎日のようにサーフィン行ってるからかな。ゆづこそ焼けてんじゃん!?」



「あ、うん。最初に飛ばして遊びまくったせいかも」



「ちょっと柚月遅いよ!!」



いきなり聞きなれた大きな声がして、驚いて振り向くとクミがいた。



それどころか私以外全員揃っていた。



ヤバ。真哉以外目に入ってなかったけど私が一番最後じゃん。



そんなに遅れてきた訳でもないのにみんな気合入ってるなぁ~。