こんな風に誰かが頭から離れないって状態はかなり久々。



でもこれは決して喜ばしい事じゃない。



だって相手はクミの好きな人。



告ったって事はクミが真哉に対して本気だって事が証明されている。



クミ・・・



大事な友達・・・・



なのに私は密かに真哉に心を奪われ始めている。



さっきまでのワクワク感が遠のいていってクローゼットを漁る手が止まる。



クミ・・・行くのかな?



気まずいから行かないんじゃ?



でも私のこんな複雑な思いをあざ笑うかのように



その日の夜遅くにクミからOKの返事が来た。