☆ダブル☆ラブ☆ゲーム

「柚月?」



「あっ・・・ごめんね。またボーッとしてた」



「いや・・・なんかスゴイ思いつめた顔してたよ?」



そう言って愛斗が心配そうに顔を覗きこむ。



「雨の日ってなんか普段考えないような事考え込んじゃうよね」



リュウキ先輩の事を考え込んでたなんてなんだか思われたくなくて



焦ってアイスティーを口にした。



「・・・柚月っていつ元彼と付き合ってたの?」



あ・・・・やっぱりバレてた。



見透かされてた。



その質問にちょっと恥ずかしいような悲しいような感情が生まれる。



「えっと・・・うん・・・確か、中学校3年生の時かな?」



「中3!?ずいぶん早いんだね」



「終わるのも早かったけど」



「あっ・・・ごめん」



「ううん、愛斗が謝ることないよ。その人と一度でも同じ時間を過ごせた事、今では奇跡のように思えてしかたないんだ」



そう、ずっと憧れていたリュウキ先輩と付き合えた自分はスゴイ幸福な子だったんだなって今は思う。



幸福過ぎてリュウキ先輩がいなくなった今は夢のような感じ。



例え遊び相手であって



ヒドイ振られ方をされたけど



でも一度でも本当に好きな人と付き合えた、そんな幸福な夢を見させてもらったんだもん。



やっぱりそれだけでも十分なのかもしれない・・・・。



「そんなに好きだったんだ?」



「うん・・・すごく・・・」



「そっか・・・・じゃあこの先その人以上の相手は出てこないかもね」



「前に進まなきゃとはおもってるんだけど・・・なかなか」



「誰もその人に勝てないんじゃない?」



「そんな事ないよ?」



だって真哉の心の広さと強さや



愛斗の素直さと純粋さは羨ましいと思える程素敵な魅力だもん。



本当はそう言った魅力を一つ一つ見つけ出して入り込める人を見つけなきゃいけないって分かってるんだけどね。



なかなか難しい・・・・。