☆ダブル☆ラブ☆ゲーム

「あんまりうるさくない所がいいよね?駅前に小さなカフェあるからそこでもいいかな?」



私の頭の中でこじんまりとした可愛いカフェが浮かんできた。



一人でぼーっとしたい時によく利用してるカフェなんだけど



駅前なのに学生がほとんどいないから静かでいいんだ。



きっと話すなら最適な場所だと思う。



「じゃあまずそこ行ってみようか?」



愛斗は爽やかな笑顔で賛成してくれる。



「そうだね!・・・・あ」



私は歩き出そうとした足を止めた。



だってそこから雨が降っているの見えたから。



「うわぁ~。もう降り出して来たかぁ。梅雨明けしたのに今日だけ夕立があるって本当だったんだね。柚月傘ある?」



「どうしよう・・・・無いよ~!今日雨降るなんて聞いてないもん」



「しかたないなぁ。俺のに入れてあげるよ」



相合傘・・・・・



その言葉が一瞬頭に出てきた。



そういえばリュウキ先輩と付き合ってる頃



相合傘できるのが嬉しくて



雨の日にわざと傘忘れて行ったりしてたっけ。



でもリュウキ先輩は嫌な顔せず笑顔で受け入れてくれて、私が濡れないように肩を抱いてくれてたっけ・・・・・。



やだ。


ちょっと思い出しちゃった。