☆ダブル☆ラブ☆ゲーム

「なに?どーいう事!?」



後ろの席に座った須堂に



コソコソっと小さな声で聞いてみる。



「俺が遅刻してそっと席に戻ろうとしたら矢口に見つかって更にお前が寝てるのにも気づいたんだよ」



・・・なるほど



だから先生に叩かれた時須堂が立ってて誤解しちゃったんだね。



「それにしても巻き込まないでよ!」



「寝てたお前が悪いんじゃん?」



う・・・



そうだけど・・・・



「もういいっ」



私はそれ以上言い返すのがめんどくさくなって前を向き直した。



そういえばこの前の席替えから1ヵ月以上経つけど



後ろの席の須堂とまともに話すのはじめてかも。



一際目立つ金髪、ピアス、体格



見た目がかなりイカツイから関わるのやめようって思って



なるべく後ろ見ないようにしてたんだよね。



でも今話してみた感じだとそんなに近寄りがたいタイプではなさそうかも。