☆ダブル☆ラブ☆ゲーム

「てか柚月体調治った?朝起きてあんたいないから超ビビったし」



・・・やっぱりこの前の話をふられてきた。



もちろん平静を装う。



「ごめんね?ちょっと飲み過ぎたみたいでさぁ~」



手を洗いながらなるべくクミの方を見ないようにごまかしてみた。



目を合わせると見透かされちゃいそう。



クミは勘がいい所があるからなぁ…。



「そういえばあの後すぐにみんな帰ったの?」



自分の話題を逸らすように切り替える。



でもクミは待ってましたとばかりに急に「ニヤ」っと笑い出した。



「そ・れ・がさぁ~!もう超楽しかったぁ~!!」



喜びを全面に出すように笑顔で私の背中をバシバシと叩くクミ。



い…痛い、普通に。



この反応、真哉と何かあったな。



少しだけ胸がチクンと刺さる。