☆ダブル☆ラブ☆ゲーム

「そんな事ないし。行ってくるね」



ぶっきらぼうに答える私を呆れたように見てため息を漏らすママ。



こんな時に放っておいてくれるのがママのいい所。



私が話を聞いて欲しい時とそうでない時をちゃんと見分けてくれる。



いや、髪を目安にしてるだけじゃなくて雰囲気とかでね。



そんなママに背中を向けて重い足で玄関を出た。