そう思い込もうとしたけどどうしても無理で



悶々と考え込んだまま夜を明かしてしまい、誰にも気づかれずに部屋を出て一人始発で帰ってきてしまったのだ。



あのまま起きたクミと顔合わせる事なんてできなかった。



ううん、真哉とも・・・。



どっちにも平然とした態度で接する自信がなかったから帰って来たのだった。



もちろん朝方クミから電話がかかって来たけど、体調が悪かったから先に帰ったと言ってその場をうまくごまかした。