大好き!

彼女を見つめる日がしばらく続いていたころ、家に帰って父さんに声を掛けられた。


「悠希、今度のダンス発表会、また歌お願いしていいか?」

「えぇ…またかよ。」



俺の父さんは、ダンス教室を運営していて、その講師だ。

そして年に1回開かれる発表会のステージで、俺に歌ってくれとお願いしてくる。


初めてそのステージに立ったのは中2のこと。歌は好きだからステージは楽しかった。
…だけど、終わった後駆け寄ってきた女子の集団に終始笑顔でいるのはかなり疲れた。