恥ずかしさに耐えられなくなり、ふいに私を支える手の力が緩んだそのとき、私は駅までの道をダッシュして逃げ出した。



…だけど。男の子の田原くんに勝つはずもなく。
私は再び捕まって、結局その日は田原くんに送って貰って家までの道を歩いた。