本当にごめん…と、ギュッと抱き締める力を強くされた。


私はというもの、心臓は鳴りっぱなし、顔は赤くなるしでもうそれどころではなかった。


しばらくし、腕の力が緩められ、ホッとしていると今度は顔をじーっと見られた。


「目、腫れてる。」

「そ、そう?ちょっと泣きすぎたかも…。でも、」

大丈夫だよ、そう言おうとしたときはすでに遅かった。
その端正な顔が近づき、私の目にチュッと口付けた。