大好き!

振り向くと、そこに見えるのはドアップの田原くん。


そのかっこよさと、どうすればいいか分からない状況に再び顔が赤くなり、俯いてしまった。


どうしよう…。田原くん、いきなり声上げたこと怒ってるのかな…?


おそるおそる顔を上げると、そこにあるのは以外なことにも笑顔だった。


「槇原優衣ちゃん…だよな?」

「えっ…!?」


名前を呼ばれ、思わず目を見開いてしまった。それを察した田原くんが再び話し出す。



「ああ、ごめん。槇原愛美ちゃんからいとこだって聞いたことあったから。…この前、発表会に来てくれてたよな?」

「は、はい……。」