ある日



避けられてると
感じてはいたが
稲穂は気にしないことにした




帰りのHRの前

稲穂は
廊下を一人で歩いている
籠芽をみた。


「お兄ちゃん!」

籠芽ははっとした顔で
ここは学校ですよ!などと
慌てていた。

「あ、じゃあ籠芽先生!」

「はい?どうしましたか雨宮さん」

「今日一緒に帰ろ♪」

籠芽はまったく…といいつつも


静かに頷いた。