「じゃあ、手荷物だけ用意しちゃいなさい! ママも姫華ちゃん見送ったら 家出るから♪」 『…いつでるの?』 なんとなく分かったが、当たって いないことを祈った。 しかし数秒の間に その祈りはいとも簡単に砕かれた。 「明日♪」 ママはこんな 重大なコトをやすやすとっ! 『はあぁ〜…』 (桜にどうせ当分会えないや…) 「ため息つかないの♪ 幸せ逃げちゃうよ」 (もぅ逃げきったよぉ)