『あっ…』 雪「圭っ!」 ドアの向こうから顔を覗かせたのは 昨日、寮を案内してくれた圭だった。 今日も綺麗に輝いている マンダリンオレンジの髪を くしゃくしゃと掻き 前髪は少しの束になって留めてある。 『圭っ』 このなかで一緒に居た時間が 一番長いせいか 私の緊張が綻んだ。