もう一度【雪】と呼ばれたその子に 目線を移す。 するとうつむいていたその子が顔を上げた。 (かっ…かわいいっ!) 栗色の柔らかそうな 猫っ毛のショートカットに 大きなくりくりの瞳。 背は私よりちょっと高いくらいかな? なんてかわいいっ 女の子っ♪ 『先輩っ!私の他にも 女の子いたんですねっ♪ 安心しましたー♪』 私がそう言うと その子は目を見開いて、 先輩はいまにも吹き出しそう。 ていうか吹き出してる? 清「花園さん…/ 雪はれっきとした“男”だよ」