俺はステージ袖で待機。 「…遅いですね」 腕時計に目をやると 針は9時をとっくに過ぎている。 講堂がやけに五月蝿い。 そんなに“女性”がうれしいのですか。 そんな事を考えていると ライトが精一杯あてられている ステージのドアが勢いよく開いた。 「ん…?」 扉の向こうから現れたのは女の子。 それも見たことがないような 端正な顔に翡翠の瞳。 髪が輝く金色。 肌は白くて透き通っている。