「くれぐれも…… 襲わないように…」 その言葉と同時に 彼がギロリと会場を睨んだ。 …シーン。 (怖っ… って!襲うってなによ!襲うって!) 1人動揺していると 優しい声で名前を呼ばれた。 「花園さん、 このあとお話があるのでこちらへ」 さっきの睨みと かけ離れた微笑みだった。 『あ、はい!』 私は彼に続いて まだ叫び声が響いている講堂を後にした。