慌てふためいていると ステージの裾から誰かが出てきた。 眩しくて見上げることが出来なかったが 男の人だというのは確かだ。 「…静かに」 その人が口を開いた。 一言発した瞬間にこの会場が 【しん…っ】 となった。 (すごい… しかもとっても綺麗な声…) 照明が少し暗くなって 目がなれてきた。 私は彼が気になって上を見上げてみた。 『!?』