「…ほんま べっぴんさんやなぁ!」 彼は満面の笑みでそう言った。 社交辞令だとしても照れてしまう。 私は赤く染まったであろう 顔をうつむかせて隠した。 『お世辞はっいいですからっ!』 思わず力んでしまった。 「ははっ お世辞なんかとちゃうのに〜 無自覚なんやな♪」 (無自覚?なにを?) 私はキョトンとしていたと思う。