赤面していると 紅髪が林を 掻き分けて こちらへやって来た。 「お前… 瞳…翠なんだな… 本物?」 姫華の瞳は エメラルドのような 透き通った翠色。 姫華の祖母が ヨーロッパ人なのだ。 (【本物】って…) 『そうだよ』 あまりいい思い出は ないけど しぶしぶ答えた。 「へぇ… てかなんでこんなトコ 居んの?」 紅髪はじっと私を見ながら言った。 (なんなのよ〜)