寂しがり魔法使い。

ファンタジー

月月子/著
寂しがり魔法使い。
作品番号
833414
最終更新
2012/12/26
総文字数
1
ページ数
1ページ
ステータス
未完結
PV数
1
いいね数
0
『何事も成せばなる、成さねばならん』


死んだ、母親がよく言っていた。


現在進行形で反抗期の俺にとって母親なんかはどうでも良くて。



“母親のうるさい戯言”。



その程度の考えだった。


はっきりと、忙しかった母親との思い出という産物がない。


それも母親に反抗していた要因なのだろう。


母親に甘えられないという幼きながら導きだした答え。


ああ、甘えちゃ駄目だ。


強く、強く。


少年漫画の主人公のようにではなく、社会的に。


“愛を知らない人は間違った方向へと歩き出す”。


俺は一人立ちしなきゃ。


早く、早く。


お母さんに迷惑かけちゃう。


俺はお母さんにとって“いらない人”だから。


間違った答えは様々な事件を呼び起こした。





「ねぇ、君、魔法使いにならない?お姉さんが手伝ってあげる」





美しい顔の魔法使い。


美しく半月状に大きく口を開け、醜い顔になるほど大きく開ける。





「いいよ、なってあげる早速、魔法を教えてよ。


























例えば、人を呪っちゃうやつとか?」















俺が最初に使った魔法は“母親を殺す”この魔法だった。










…ーごめんね。でもお母さんに振り回されるのはごめんなんだ。


だから、後悔は全くないから安心して。









やっぱ“成せばなる”んだね。


最後にお母さんの言う通りだ。












俺が愛を知った時、この物語は幕を閉じる。



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