陽生の原稿も一段落し、ようやくスケジュールが空いたある日の午後。


ソウルダイナーでは、男子7人による作戦会議が開かれていた。


「デートつったら、アレだろ」
「三次アレじゃ分かんないよ、具体的に場所を言わないと」


早瀬は、日本地図を広げて確認し始める。


「ロメンティックナplaceイイネー」
「どこだよ? あー俺普通のデートなんて、高校に入ってからしてねー、いっつもメシ食ってからホテルだし」


マーティンの言葉に、虹太がボヤく。


しかし全員が虹太の言葉を無視し、行き先を選び始めた。