誰もからかうだけで、答えを書き込みしてくれない事に晴斗があきらめ始めた頃、


「もう帰る、邪魔したな」


半泣きの上、唇を袖でゴシゴシとこすってから御園家を飛び出して行く陽生。


「待てよ! 」


後を追うものの、妄想掲示板の住人が答えを書き込んでくれないことには動けない晴斗。


勢いだけのキスが、引き起こしたのは……。