葵には大きくなったら、話そう…… それにしても、これからの生活はどうしょう…… 初めの方は父上の少しの財産で暮らせるけど、そのうち、底を付くだろうし…… 実は父上は正員館の大正官で財産も結構あるほうだった。 けれど、父上が死んだ今、私が働かないと、2人は生きていけない。 「母上、今は取りあえず寝た方がいいわ。身体が持たなくなるわ。葵は私が見てるから」