「きっとお前の父も桃莉みたいなしっかりした娘を持てて嬉しいだろう」 「そう思っていただけるなんて光栄です」 正員館の試験は半年後にある。 それまでに武術も学術も頑張らなくてはならない。 「桃莉。私はそろそろ帰る」 「先生、今日は泊まっていってはどうです?」 実は先生は結婚してないんです。 だから、家には先生しかいない。 ……きっと、先生は母上を好きなんだと思う。