ちっちゃな時の夢。

好きな人ができて、好きな人が好きになってくれて、映画の様なプロポーズされて、白いヒラヒラなドレスを着て皆に祝福されるんだ。

パパが泣いきながら笑ってて
ママが幸せそうに頭を撫でてくれる。

バージンロードをパパにエスコートされて、その手は、あたしを守ってくる新しい手に渡さる。


あたしは、嬉しそうに笑ってるの。

…そんなの夢なのかな。


友達の結婚式。
みんなはこんな恋愛してきたの?

初めて感じたあの気持ち。
なんの保証もなくて、お金もなくて、でも寂しさだけは、綺麗に埋められた。 

夏祭り、遠くから歩いてきた笑顔がキラキラしたその人は、高校生になったばっかりのあたしには、大人の男の人。友達の輪の真ん中で、やさしく笑ってくれたあの日から、あたしの恋ドラがはじまった。