「すごい…」
「わざわざ。」
「いや女の子はケーキ好きでしょ?
湊君も甘いもの好きって言ってたからいいかな〜って。」
そんなことまで考えるとは。閖らしいがな。
だが、シャドウのケーキをこんな急には無理だろ。
あそこは半年先までケーキの予約でうまってて、
売ってるのは、シュークリームやエクレア。
フィナンシェとかクッキーだけ。
まぁ、こうゆう個別なら売ってるかもしれないが、
1、2時間では買ってこれないはずだ。
普通は。
「閖桜、何故買えた?」
「うーんとね、5限目の始まりくらいにメールしといたの。」
「誰に?」
「亜夜さんに。」
…閖が言ったその瞬間、空間が一回止まった。


