「これ、美味しそうじゃない!?」
差し出してきたのは、六種類のケーキが入った箱。
「どうしたんだ?」
「買ってきたの♪みんなのために!」
これを買いに行ってたのか。
だからこんなに時間が…
かかるか?
近場でかったならもっと早くね?
俺はケーキ屋に直接行ったことがないからよくわかんねぇが。
「優真様、もしかしてこれはあのシャドウ・グランデのケーキですの?」
「さすが雅ちゃん☆当たりだよ。
いや、せっかくみんな集まったからね。
鈴那ちゃんと湊君の歓迎会もどき♪」
なるほど…
シャドウ・グランデなら時間かかるな。
淡澤家が新企業として打ち出した、製菓事業。
成功しすぎて今じゃ爆発的に人気。


