鈴那の頭を軽く撫でた。
「鈴那がそう言うならそうなのかもな。」
神坂妹とはあまり関わらねぇからわかんねぇわ。
清向に入った時(当時2歳)からずっと一緒だったが、あのテンションにはついていけない。
から昴の方とばっかいたような気がする。
そんなこんなで、神坂妹を雅とは呼べない。
「ちょっ、昴君…助けて。」
「雅、ちょっと落ち着け。」
この光景も見慣れたな。
初等部から数えればもう11年にもなるんだから。
「俺ら邪魔じゃね?なぁ鈴那?」
「うん…」
なんて余計なことを幼馴染みズは言い出したが、
全然邪魔じゃねだろ。
「先約は鈴那だろ。
いて当然。その幼馴染みの湊だって当たり前だ。」


